清水ゴール裏
訣別宣言

去る7月24日に磐田スタジアムで行われた清水vs磐田戦において、試合中に清水側ゴール裏から缶ビール(中身入り)がピッチ内に投げ込まれ、それが磐田の名波選手の足に直撃して試合が中断するという事件が起きました。私があえて言うまでもなく、許せないない暴挙です。投げ込んだ犯人はすぐに特定され、清水のサポーターの仕業であることは明白になっています。なお、ここでは投げ込みに至るまでの経緯や伏線などは一切言及するつもりはありません。それはこのような暴挙の前には、たとえどんな理由を並べても許容される材料などにはならないからです。

今回の事件そのものだけでも、これまで清水をゴール裏から応援し続けていた私にとって、怒り、嘆き、哀しむには十分の出来事でした。
しかし、事件を巡るその後の展開によって、私は清水というチームに対してそれ以上の絶望感を抱くことになってしまいました。 なぜなら、清水サポを名乗る者たちの(私は決して彼らを清水サポと呼びたくないが)事件への反応の大半が

・投げ込み行為正当化
・あるいは軽視・棚上げ・見てみぬふり
・一部の人間がやったことなので無関係を強調
・事件は許せないが、その理由が「自分たちに迷惑がかかる」から

という、第三者が見たら呆れて開いた口が塞がらない内容のオンパレードとなってしまったからです。
それを彼らは「正しい意見」と信じて疑わないのです。恐ろしいことです。 もう、このような危険人種が多数棲息するようなゴール裏には怖くて近づけなくなりました。

もし彼らが最初から単なる暴力・変人集団であることが明白になっていれば、私はゴール裏には初めから行っていなかったでしょう。しかし彼らは「フェアプレー精神」なる免罪符を駆使して、自らが正しいサポートを行っていると巧みに周囲をだまし続けていました。 彼らは他チームに対しても「フェアプレー」をしつこいくらいに押し付けることにより、自分たちが清廉潔白な集団であることを世間に印象付け、そして清水ファンを洗脳しようとしていたのです。私たちはそれに見事にはめられ今日まで来てしまいました。

しかし、今回の事件をきっかけに彼らの「化けの皮」は見事に剥がされてしまいました。マスコミに大々的に報じられ、世間の印象は急降下。そして前述のような虚しくなるだけの言い訳のオンパレードで火に油を注ぎ(まさにオ○ム事件の時の「ああ言えば○祐」を見ているかのよう)、他チームファンはもちろんのこと、身内である「最低限の常識を持っている清水ファン」たちからも非難の嵐を受けるハメになってしまいました。
そこまで来ても彼らは反省するどころか、次の試合で禁止されているはずの「誹謗中傷断幕」を持ち込み、試合終了直後にまた投げ入れ行為を行いました。もう、救いようがありません。

清水サポーターは、静岡最大の恥部となりました。

以上の理由から、抗議の意味も込めて今後当分の間、私はゴール裏から撤退することをここに表明します。

本当なら抗議の矛先はゴール裏の自称サポーターだけにしておいて、エスパルスの応援は今と変わらず続けようと考えていました。しかし、その後発表された投げ込み犯人への甘すぎる処罰内容を受け、クラブ側に対する不信感もここに来て一気に増大しました。
負け試合の度に判定や相手チームのラフプレーに対する抗議文を連発し、自チーム選手の凡ミスで退場者を出して負けた試合でも恥ずかしげもなく再試合要求を出していたようなチームが、自らの不祥事に対しては大甘裁定でお茶を濁すのですか?
「他人に厳しく、自分にはもっと厳しい」人物はデキる人間に多いようですが、「他人に厳しく、自分には甘い」ような人は単なる嫌われ者の最低人間に過ぎません。
そんな運営サイドの姿勢に怒りを抱いたまま、今までと変わらずエスパルスを応援するというのは、今の私には残念ながら不可能です。

よって、ゴール裏からの撤退だけでなく、当面の日本平観戦ボイコットも併せてここに表明せざるをえません。

私のホッケーシーズン以外の最大の楽しみを放棄することになりますが、人としての最低限の常識さえ持たない人と同じ環境下で応援を続ける気にはとてもならないので、今回の決断をしました。

この訣別宣言が永久のものなのか、それとも一時的なものなのかは、今後の自称サポーター集団およびクラブ側の対応如何によります。いつまでのエスパルスを応援し続けていきたいと願う私の気持ちは今も変わりないのです。できれば1日も早くゴール裏に戻りたい。そんな心情を少しでも汲み取ってもらいたいと願わずにいられません。

以上。


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