「Save The SEIBU」プロジェクト
活動終了のご挨拶

昨年10月の一部報道による廃部計画表面化以降、当サイトではこの3月29日まで、 一貫して西武鉄道アイスホッケーチーム存続を訴え続け、実際に地元住民へのアピールを 目的としたビラ配りや存続署名運動などの行動も展開して参りました。

特に署名運動においては、他チームファンや遠方のホッケーファンの皆さんからも 多大なご協力をいただき、様々な人たちに支えられながら活動を展開することができました。
そして最終的に総数3618件の署名を集め、3月17日に堤会長宛てに提出するに至りました。
署名にご協力していただいた皆さまには、この場をお借りして改めてお礼申し上げます。

しかし結局、約半年に渡って存続を訴え続けてきた私たちファンの願いは届くことはありませんでした。
3月29日の西武ファン感謝デーにおいて、西武鉄道アイスホッケーチームの 活動終了が正式に発表されてしまったのです。
このような結果になってしまい、存続のための署名活動発起人としては悔しい限りです。 と同時に、署名に協力していただいた皆さんには申し訳ない気持ちでいっぱいです。

ただ署名活動を通じて、ほんの一瞬の間ですが西武ファンの心がひとつになり、 存続を願う大きなパワーが生まれ、ずっと閑古鳥の鳴いていた東伏見も、 レギュラー終盤やプレーオフでは久々に熱気を取り戻していたのが嬉しかったです。 また、他チームファンの人からも数々の暖かい励ましの言葉をいただき、 それらにとても支えられてきたのも事実です。

期待していたような結果は出ませんでしたが、今回の皆さんご協力は決して 無駄にはならなかったと確信しています。本当にありがとうございました。

残念であったのは、このシーズン途中にコクドとの合併計画や「存続の可能性は 日韓リーグの進展次第」など、様々な不確定情報が飛びかったことで西武ファンの中に動揺が走り、 それに影響されて存続活動における手段を巡り、一致団結しきれない部分が存在したことです。
ところが蓋を開けてみれば、会社側は合併でもなければ日韓リーグの様子見でもない、 企業スポーツ衰退の過去事例どおり、単純に一企業の論理で「廃部」の道を選んだ、 結局はそういう結末を見せられました。 憶測報道や会長の気まぐれなコメントに振り回された結果、存続活動に対して 一点に集中させるべきエネルギーが分散されてしまったことが今となっては少し、いや、正直かなり悔やまれます。

西武の廃部が確定してしまった現在、チームを存続させるためには新しい引き受け先を見つける以外に方法はなくなりました。
逆に言えばそれが可能なら、名称は変えるだけでチーム自体は存続できる道が、まだ残されているということになるのです。
なぜこのようなことを今更書くのかというと、今回の廃部を伝える報道で「統合」という言葉が頻繁に使われているため、もう「元西武」というホッケー集団は消滅する以外に道はないという錯覚に世間が陥っているからです。

「統合」というのは、あくまでも企業側の勝手な理屈でしかありません。 「統合」するからといって、新しい引き受け先を探す作業が免除されると企業側が考えているのだったら、それは大きな間違いです。
選手のスピリットやファンの想いは、決して統合できませんから。
西武鉄道という会社に、37年という長い間日本のホッケー界を支え続けてもらい、我々ファンに感動を与え続けてくれたことは十分に感謝しています。そして、廃部発表もタイミングはどうあれ、ファンに対して一番先に伝えてくれたことから誠意は伝わってきました。
だからこそ、会社には最後にして最も重要な「責任」を、きっちりと果たして欲しいと切に願っています。

以上のとおり、私自身は「西武魂」を受け継いだチームの存続あるいは再生を今も信じていますが、 西武鉄道という名のチームが消滅してしまった事実を受け、このページ内で展開してきた一連の存続活動は3月末を以ってすべて終了させていただきます。どうぞご了承ください。
なお「西東京荒熊山」は今後も通常どおり公開を続けます。

皆さまのご支援・ご協力に心から感謝申し上げます。
ありがとうございました。




2003年3月31日
西武ファンのあらくま


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